ケータリングってどういうもの?仕出しやデリバリーとの違い

ケータリングってどういうもの?仕出しやデリバリーとの違い

 パーティーなどのイベントを開く際には、「ケータリング」という指定された場所に出張して料理を提供するサービスがよく利用されます。同じように料理を届けるサービスは「デリバリー」や「仕出し」などといったものがありますが、これらと「ケータリング」の違いとはいったい何なのでしょうか。 

仕出し・デリバリーとは?

 仕出し・デリバリーは自店舗で調理した食事を容器に盛り付けたものを指定の場所に届けるサービスです。基本的に自店舗に飲食スペースがないものがデリバリー、自店舗に飲食スペースがあるものを仕出しと区別をされます。

ケータリングとは?

 ケータリングは、出張して料理の提供をするだけでなく、持参してきたテーブルクロスや食器類を用いた会場をセッティングや料理やドリンクの配膳、接客から後片付けまでをスタッフがやってくれるサービスです。食事はは出張先で盛り付けられ、時にはその場で調理をすることもあります。指定した場所がオフィスであっても、ホテルやレストランのようなオシャレな雰囲気に仕上げるという点も、ケータリングの魅力の一つです。露店や屋台などの移動販売もケータリングとされています

ケータリングの語源とその歴史

 ケータリングは英語でcateringと書きます。caterは「料理を提供する。要求などを満たす。」といった意味があります。言葉の由来しては英語ですが、実は日本にも古くからケータリングサービスが存在していました。遡ること江戸時代、当時の大都市であった江戸や大阪などの大都市を中心に、移動可能な簡易店舗で天ぷら屋や握り寿司が販売されていました。これが日本のケータリングの起源とされています。大正時代になってからリヤカーが普及することによって、さらに大掛かりな調理器具を積んだ移動販売が可能になり、それからも移動手段が進化とともに移動販売のバリエーションも増加していきます。90年代になると高級レストランでしか出せなかったような料理も提供されるようになり、指定された場所に直接提供する海外でよく利用されていた形を取り入れることによって、現代のケータリングサービスの形になっていった。というのが大まかな歴史です

ケータリングサービスを使うときってどんな時?

  主にお祝いの場や歓迎の場など、華やかさや高級感を演出したい場合によく利用されます。社を挙げた大イベントのように、料理や雰囲気、スタッフのサービスについて高いクオリティが求められる場合にも利用されます。

 例えば…

・結婚式の二次会やウェディングパーティー
手配した会場で華やかなパーティーを開催したいときに利用されます。マグロの解体ショーやパフォーマンスのように会場をにぎやかにするオプションなどを付けることも可能です。

 ・打ち上げや送迎会などのパーティーを開催したいときも利用されます。オフィスや社内カフェテリアをレストランのような場に仕上げることも可能です。カジュアルな立食パーティーにしたり、その場をビアガーデンに変えたり、予算や参加者の好みに応じた様々なスタイルがあります・

 ・ケータリングと言ったら屋内のイメージがありますが、お花見やキャンプなどの野外イベントではアウトドアケータリングというケータリングサービスを利用できます。面倒な準備や片付けから解放され、イベントを楽しむことに集中できます。

 ・新商品の発表会などの大々的なパーティーを開くときにも利用されます。大規模なホールで200名を超えるような人数に対応したケータリングサービスはいくつもあります。名門レストランのスタッフが接客したりシェフがその場で料理するような、一味違う高クオリティのパーティを開くこともできます。

 ・還暦祝いや七五三の祝いのようなホームパーティを開催するときにもケータリングは利用できます。ご自宅や別荘の中に会場をセッティングしてもらうことも可能ですし、大人数でなくても利用することが可能です。

 ・華やかさが求められない場合でもケータリングサービスは利用できます。
法事・法要のように様々な対応に追われて、参列者のおもてなしの料理の準備まで手が回らない場合などに利用されます。専門の料理とスタッフが出張し、故人を偲ぶための場としてふさわしい対応をします。

まとめ

 基本的に料理を届けるだけの仕出し・デリバリーと違い、ケータリングは料理の提供以外にが盛り付けや片付け、会場のセッティング等様々なサービスをしてくれる。  ケータリングはあらゆる場所・人数・場面で利用でき、そのサービスの内容の選択肢はとても多い。